2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

笑いを誘う

国内外を問わず絵本に登場するおばけは愛嬌がある。子ども向けということもあり、恐怖心より面白さが求められるのであろう。 おばけのひっこし (日本傑作絵本シリーズ) 作者:さがら あつこ 発売日: 1989/06/30 メディア: 単行本 大阪弁とシュールな内容がミ…

こぎつね

日本の絵本には可愛いこぎつねが登場する。きつねは人を騙したり化かすと思われているにも関わらず。 新美南吉のこのお話の影響ではないかと思っている。 てぶくろをかいに (おはなし名作絵本 4) 作者:新美 南吉 メディア: 単行本

絵を読む

小さな女の子にとって駅までの道のりは大人よりも遠く出会う世界も多い。 かさ (ジョイフルえほん傑作集 10) 作者:太田 大八 発売日: 2005/02/01 メディア: 大型本 「なつのあさはみんなしろい」で始まる一文と絵に夏の風景を思い浮かべた。 なつの あさ (至…

懐かしい昭和の風景②

町の銭湯は減ってしまっただろうが、おふろやさんの中の風景は今も変わらないであろう。 おふろやさん (こどものとも傑作集) 作者:西村 繁男 発売日: 1983/11/01 メディア: 単行本 今の新幹線には食堂車はなく、丸い鼻は先の長いスマートな鼻になった。周り…

切り絵と版画

人間が優しいことを一つすると咲くという花の色が切り絵という手法で一層鮮やかに映る。 花さき山 (ものがたり絵本20) 作者:斎藤 隆介 発売日: 1969/12/30 メディア: ハードカバー 牛と狼が一緒に住んでいるのが謎であるが、牛は人間に優しい。 じろきち お…

日本の民話③

きび団子につられてお供になるのはももたろうの話にも見られる。昔話できび団子は最強のアイテムである。 大型絵本なので絵の強さが伝わる。 かにむかし―日本むかしばなし (大型絵本 (27)) 作者:木下 順二 発売日: 1976/12/10 メディア: 大型本 男性が夢見る…

日本の民話②

文章を書いた今江祥智さんによると、力太郎は東北の貧しい農民たちの希望の象徴とのことである。 読んでいて真逆の「一寸法師」を思い浮かべたが、巻末に『つぶたろう』の話も収録されていた。 ちからたろう (むかしむかし絵本 (5)) 作者:いまえ よしとも 発…

日本の民話①

一寸法師の話はクライマックス(打出の小槌で大きくなる)だけ覚えていて、そこに至るまでの話は記憶になかった。 いっすんぼうし (日本傑作絵本シリーズ) 作者:いしい ももこ 発売日: 1965/12/01 メディア: ハードカバー これは新潟の昔話で、3枚のお札はおば…

ねずみ浄土

「おむすびころりんすっとんとん」というリズミカルな言葉は、読み聞かせをしていたときから30年以上経った今でも覚えている。 おむすび ころりん (絵本・日本むかし話) 作者:よだ じゅんいち メディア: 単行本 民話を忠実に再現した絵本。丸木位里さんの絵…

七夕(中国・日本の民話)

私たちが知る七夕の話は、中国での言い伝えが源になっているのであろう。 私が一番驚いたのは、織姫と彦星(牛飼い)に二人の子どもがいたことである。 たなばた (こどものとも傑作集) 作者:君島 久子 発売日: 1977/04/01 メディア: 単行本 中国でのお話が日本…