2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

色彩豊かな白雪姫

この本にあるように、悪いお妃は熱い鉄の靴を履かされ死ぬまで踊り続けたという結末はよく知られている。 ワッツの絵は色使いが細やかである。 白雪姫 作者:グリム,バーナデット・ワッツ メディア: 大型本

こびとへのお礼

きっと心優しく働き者で腕の良いくつやだったのだろう。貧しくなったのは運が悪かったからかもしれない。そうした人を天は見ていてくれた。 絵本の色合いが暖かさを運んでくる。 こびとのくつや 作者:グリム 発売日: 1987/09/01 メディア: 大型本

助けたのは狩人

赤ずきんのお母さんはオオカミのことは何も注意しなかった。まさか人を食べるとは思わなっかのだろう。 オオカミがお腹いっぱいになっておばあさんのベッドでいびきをかいて眠り込んだのが運の尽きだった。 赤ずきん (岩波の子どもの本) 作者:グリム,Bernade…

猫たち

猫が長靴をはいて2本足で立って歩く練習をしている場面が描かれている。 この時、猫の頭にはカラバ伯爵の執事となってなすべきことの壮大な計画が出来上がっていたのだろう。 最期に長靴とおさらばできてホッとしたのは、役目を果たしてふつうの猫に戻れたか…

なぜブレーメン?

歳を取って今までのように働けくなっても、特技を生かして新しい環境(音楽隊)を目指そうという話かと思ったが… ブレーメンにたどり着かなくても、平穏に暮らせる場所が見つかったのであれば、終わり良ければ全て良し。 とはいえ、不思議な話である。 ブレー…

二人のラプンツェル

ラプンツェルが今でいうレタスのことのだと初めて知った。 王子とラプンツェルが幸せに暮らしました…では終わらず魔女がひなのエサになったことまで描かれていた。 ながいかみのラプンツェル (世界傑作絵本シリーズ) 作者:グリム 発売日: 1970/04/30 メディ…

12人の月

12人は3人はお年寄り、3人は大人、3人は若い人で、残りの3人は少年だ。それぞれ冬秋夏春で人の一生とリンクさせて、擬人化しているのが面白い。 12の月たち―スラブみんわ (児童図書館・絵本の部屋) 作者:サムエル マルシャーク 発売日: 1986/12/01 メディア:…

私だけの友だち

訳者あとがきで、谷川俊太郎氏が子どもの秘密を分かち合える存在が必要であると述べている。 私は読んでいて真っ先に「ドラえもん」が頭に浮かんだ。 アルド・わたしだけのひみつのともだち 作者:ジョン バーニンガム 発売日: 1991/11/01 メディア: 大型本

新しい友だち

新しくやって来たトラクターのマスクと友だちになりたい馬のフロリアン。新しい環境に馴染もうとしないマスクの気持ちもわからなくはない。 お互いに助け助けられ楽しく生きていければ、それが良い。 こんにちはトラクター・マクスくん (大型絵本) 作者:ビネ…

夢の中

サブタイトルにあるように夢を見ているかのような不思議な話である。 小さな機関車が自分を作ったマチアスと再会するまでの旅路がシュールに描かれている。 それぞれのテーマを持ったページの色使いに惹きつけられる。 ラ・タ・タ・タム―ちいさな機関車のふ…

なりたい自分

ハエがやけにリアルに描かれているのが気になった。カメレオンにとって生きていく上で一番大事なのは、ハエを捕まえる長いベトベトする舌なのだ。 ごちゃまぜカメレオン―わたしといっしょにこのほんをつくったこどもたちへ 作者:エリック・カール 発売日: 19…

それぞれの役割

『スイミー』のように皆が団結して困難を乗り越える話とは真逆のようにも思える。 腹を立てながらも、一人異なる考え(行動)をしているフレデリックを追い出さなかったのねずみたちも豊かさが一つでないことを知っている。 フレデリック―ちょっとかわったのね…

長さの単位

物の長さを時間の長さに替えて測ろうとしたしゃくとりむしは危機を脱した。 ひとあしひとあし―なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし 作者:レオ・レオニ 発売日: 1975/04/01 メディア: 大型本

池の外

誰だって外の世界を見たくて飛び出して行く。さかなのように元の場所に戻ってくるものもいるが、帰らずに留まったものもいるはずだ。 さかなはさかな―かえるのまねしたさかなのはなし 作者:レオ・レオニ 発売日: 1975/04/01 メディア: 大型本

逆転の発想

海の中の愉快な生き物たちに元気をもらい楽しさを知ったからこそ、小さなさかなたちが生きる術を見つけ出した。 スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし 作者:レオ・レオニ 発売日: 1969/04/01 メディア: ハードカバー

黄色

白黒の絵が続いて、最期に小さな黄色い花が満を持して登場する。表紙と裏表紙の色にも黄色だけが使われている。 雪が降っていても春の兆しで皆が目覚める。 はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ) 作者:ルース・クラウス 発売日: 1967/03/20 メディア: 大型…

きつねのイメージ

ロシア民話でもきつねは頭がいい(狡猾)とされているのだろう。 イソップだったら、どんな結末になったのか想像してみた。 おだんごぱん (日本傑作絵本シリーズ) 発売日: 1966/05/01 メディア: 大型本

ライオンの毛皮の服

ジプシーかあさんは、マドレーヌとペビートを守るためにライオンの服を着せて二人を守ったのだ。 だからミスクランベルが迎えに来たとき、別れが辛くて泣いたのだ。 マドレーヌとジプシー (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本) 作者:ルドウィッヒ・ベーメ…

宝の山の使いみち

奪った金銀、宝石、お金などをどうするつもりもなかったどろぼうたち。獲物の替わりに女の子を大事に抱えて隠れ家へ連れ帰ったときから、こわーいどろぼうからすてきな三にんぐみへ変わっていく。 すてきな三にんぐみ 作者:トミー=アンゲラー 発売日: 1969/1…

ねがいごと

「いつもいつもいつまでもきみといっしょにいられますように」というくろいうさぎの願いはシンプルだが愛の本質を突いている。 しろいうさぎとくろいうさぎ (世界傑作絵本シリーズ) 作者:ガース・ウイリアムズ 発売日: 1965/06/01 メディア: 大型本

島の表情

島での子どもたちの生活を描くことで、島の雄大な風景が際立っているようだ。 すばらしいとき (世界傑作絵本シリーズ) 作者:ロバート・マックロスキー 発売日: 1978/07/10 メディア: 大型本

きかんしゃの思い

いたずらきかんしゃというタイトルから、子どもの気持ちを代弁しているのだろう。 くたびれた大人の私には羨ましい限りだ。 文字の並びが線路のように見えるページもあって楽しめる。 いたずらきかんしゃちゅうちゅう (世界傑作絵本シリーズ) 作者:バージニ…