2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

レールのないところ

市電が雷にうたれて燃え落ちたが、広々とした星の間を走れるのだから願いは叶ったのだろう。 『こどものとも』426号(1991年9月) しでんとたまご (特製版) 作者:川崎洋 福音館書店 Amazon

動物たちの守り神コケーナ

アンデス地方では動物は単なる家畜ではなく人間と共に生きていく仲間なのだ。コケーナは、飼っているやぎのくろだけでなくリャマの子どもにも優しいチャンゴの願いを聞き入れてくれた。 コケーナとであったチャンゴ こどものとも406号 作者:やなぎ けいこ…

3月のような若者

冬が長くて厳しい地域では春は光輝く季節なのだろう。春の月の精は美しい若者たちで、マルーシカは3月のように美しい若者と結婚して幸せに暮らした。 こどものとも 年中向き 1998年12月号 12のつきのおくりもの Amazon

がっかりワシカ

木の上で見つけた卵がひなになるのを待って、更に小鳥になるのを待って食べようとしたワシカ。結末は読み手が予想した通りになった。 よくばりワシカ ラトビア民話 こどものとも 387号 作者:内田莉莎子 福音館書店 Amazon

早起きスーザ?

首にかけていた鈴の音とスーザが被せたぼうしとエプロンを頼りにもうすぐ赤ちゃんが生まれるダリヤを探すスーザ。小屋の中でスーザと2匹の赤ちゃんを見つけたスーザはさぞかし安心しただろう。疲れて早寝だったとしても、ねぼすけのままだったに違いない。 …

赤いペンキと赤い布

働いて貯めたお金を自分の欲しい物には使わず、町で赤いペンキと赤い布を買ったスーザ。捨ててあった古い椅子を赤いペンキで塗り、赤い布で座布団を縫ったのはマリアおばさんの誕生日へのプレゼントのためだった。 『こどものとも』419号(1991件2月) ねぼ…

大人ができること

安心安全な世の中を作るのは大人の役目で大人ができることも考えていきたい。 あんしんえほん: はじめての「よのなかルールブック」 日本図書センター Amazon

優先順位

全部で44ある「おやくそく」をすべて守るのは大人の私でも難しいかもしれない。 おやくそくえほん: はじめての「よのなかルールブック」 日本図書センター Amazon

未来の姿

平和であれば1年後の自分を自由に思い描くことができる。 戦争ともなれば1年後はおろか明日自分が生きているかどうかさえわからない。 戦争は未来の自分を奪っていく。 へいわとせんそう 作者:しゅんたろう, たにかわ ブロンズ新社 Amazon

インドの汽車

停車した駅で水を組みに行ったために汽車に乗り遅れたビニ。心細く眠れない一夜を過ごしたが朝一番でおとうさんがビニのマフラーを抱えて迎えに来てくれた。 いつの頃かは不明だが、インドの汽車と駅の様子が描かれている。 きしゃにのったビニ こどものとも…

お地蔵さま

子どもを取られる悲しみは人もカラスも変わりない。黒いカラスの慟哭を赤を貴重とした色で表現されていて胸を打つ。 お地蔵さまはよいちの願いだけでなくカラスの願いも叶えてくれた。 『こどものとも』399号(1989年6月) 『からすじぞう』たじまゆきひこ/作…

二人の小僧さん

やんちゃな小僧さんと利口な小僧さんは沖縄の民話にも登場する。利口な小僧さんが知恵と機転を利かせて二人とも鬼の住む島から逃げ出せた。 何と言っても、鬼の「いきばり」を持ち出したことがすごい。 沖縄民話 おにとアンカンぼうず こどものとも 403号 作…

落とし物回収

落としたおもちゃのトラックを届けてくれた人、黄色いシャツの坊や、にんじん、きゅうり、りんごの落とし主、交番に届けたリボンの持ち主…ページをあちこちめくりながら楽しく見つけることができた。 『こどものとも/年中向き』1988年4月 おっと おとしもの …

明日は晴れ

青い空に次々と形を変える白い雲から花びら模様のカーテンのような夕焼けに変わっていくってコントラストが鮮やかで眩しい。 『こどものとも』440号(1992年11月) あしたてんきになあれ (こどものとも700号記念コレクション20) 作者:荒川 薫 福音館書店 Ama…

生き続けるロボット

ロボットの国を生き返らせるために自分の体に使われている部品を差し出すゼンマイで動く旧式のロボット。ゼンマイのネジもルネのおもちゃのロボットで生き続ける。 『こどものとも』418号(1991年1月) ロボットのくにSOS (こどものとも傑作集) 作者:たむら …

春はお正月?

長い冬の冬眠から覚めたくまたちにとって春はお正月に違いない。春に生えるよもぎで作ったよもぎ餅はおせち料理になるのだろう。これを食べればくまは一年中元気に暮らせるのだとくまたちが踊って歌っている。 つみくさにいったら (月刊こどものとも 1991年3…

もう一つの世界

おばあちゃんの家の物置にあったお父さんの椅子はタッくんをもう一つの世界へ連れて行ってくれた。お父さんも子どもの頃行ったことのあるもう一つの世界へ。 『こどものとも』424号(1991年7月) いすうまくん (こどものとも700号記念コレクション20) 作者:…