2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょうちょーさんの命

ビップぼうやがしっかり捕まえたために、ちょうちょは土の上で動かなくなってしまった。 それを見たぼうやは捕まえたびんの中の白い蝶を空ヘ帰してやった。 こどものとも復刻版Aセット〈創刊号~50号〉 作者:M・フラック,アンデルセン,いぬい とみこ,グリム,ク…

くろみみうさぎになった?

サブタイトルにエヴェンキ民話とあるので調べてみたら、シベリア地方の少数民族のお話だった。 一人暮らしの猟師のおばあさんの外とうに潜り込んで眠る3匹のこうさぎが可愛い。 『こどものとも』456号(1994年3月) 『カンジカおばさんのおきゃくになったう…

新しい家

少々傷んだあたらしいうちをみんなみてほしくてパーティーのお知らせをあちこちにかけたうさぎのホッピー。そこへお客さんが次から次へとやって来て、とうとう家は崩れてしまった。 お客さんたちが今度は本当の新しい家を作ってくれたのはホッピーがみんなを…

ライオンはネコ?

坂田憲夫さんの詩は言葉遊びもあって早口言葉にもなりそうだ。織茂恭子さんの切り絵は色鮮やかで不思議で見入ってしまった。 イルミねこが まよなかに (月刊予約物語絵本 こどものとも 442号) Amazon

役割分担

どんぐり、ハチ、牛のフン、臼が力を合わせて悪者に復讐するのは『さるかに合戦』にも共通するストーリーだ。 お地蔵様は、親鳥から留守もりを頼まれた卵を同じ手口で三度も鬼たちに騙されて食べられてしまった。お地蔵様だけに信じやすいのだろうか。 『こ…

ばんば

子どもたちをさらって小さくして壺に閉じ込めていたばんばは、子どもたちが逃げ出してもう子どもを盗ることができなくなり寂しくて毎日泣いていた。 ことろのばんばは何者だったのか? 『こどものとも』416号(1990年11月) ことろのばんば (こどものともコレ…

大きな国と小さな国

大きな国は、兵隊がいなかった小さな国とは戦争ができなかった。大きな国の兵隊は小さな国では戦争という非日常ではなく、普通の生活を送ることができた。小さな国で体験した文化は大きな国にも幸せをもたらした。 せかいでいちばんつよい国 作者:デビッド …

川の水底

かっぱのガータロに誘われてかっぱの世界で楽しい日々を送っていたおっきょちゃん。流れてきた母さんが作ってくれた人形を見て家に帰りたくなってしまった。ちえのすいこさまの教えに従って元の世界に戻れたが、水底のことは何一つ覚えていなかった。 『こど…

ひばりとねずみ

ひばりのパピがイタチの背中をつついてくれたので、ねずみのちゅるりの子どもたちは助かった。 秋の草原、夜の嵐、嵐の後、夕焼け、月夜、夜明け前とそれぞれの情景が美しく描かれている。 『こどものとも』452号(1993年11月) 『ねずみのちゅるり』 白石久…

春のスープ

たんぽぽ入の豆スープは春の味がするとおおばあちゃん。にんじんスープを味見してすっかりカラッポになってしまったけれど、お鍋のアドバイスに従って春のスープができてよかった。 『こどものとも』486号1995年3月 おなべおなべ にえたかな? (こどものとも…

お正月の準備

年末に祖父母の家に帰省してお正月の準備をする一家。障子を張り替え大掃除をして、一家総出の餅つき、大晦日の買い出しにおせち料理作り、しめ縄を飾って、年越し蕎麦を頂いてからのお寺参りの除夜の鐘。お正月に新しい服を着るというのも懐かしい。 『こど…

サイコロの目

お正月に引いたおみくじでねずみの世界に行っていたずらこおにを捕まえることになったゆうたとあきこの姉弟。いたずらこおには除夜の鐘で消えるはずだった人間にくっついている悪いこと。 羽つき、コマ回し、獅子舞などのお正月の行事がねずみの世界で描かれ…

曲り道

日暮れの町の曲り道を曲がると、大きなガマ、迷い電車、えんとつ男、いちばん星、ブランコこぐ人など私の想像を遥かに超える物や人に出会うことができるようだ。 『こどものとも』417号(1990年12月) まがればまがりみち (こどものとも傑作集) 作者:洋介, …

アフリカで生まれたクロ

アフリカでムフおじさんとコブラ退治をしたシェパードのクロは今はおじいちゃんの住む小金井町で暮らしている。 わたしとクロが季節を楽しむ様子をムフおじさんへの手紙に書いた。 『こどものとも』423号(1991年6月) 『クロてがみかこう』木葉井悦子/さく …

「びゆやおとおし」のまほう

親指に塩をほんの少しなめると大きくなったり小さくなったりする。朝ごはんのゆで卵の魔法で小さくなったゆうこはスズメのように空を飛ぶことができた。 『こどものとも 年中向き』1988年6月号 ゆうこのあさごはん (こどものとも絵本) 作者:やまわきゆりこ …