2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

自分のことは自分で

自分のこともできないのでは、犬の子をもらってきてはいけないとお母さんに言われたぼくは、着がえ、歯磨き、食事、掃除と自分でやってみた。ポストに手紙を入れるお手伝いもできたから、子犬の面倒も出来そうだ。 こどものとも復刻版Aセット〈創刊号~50号〉…

雪で冷やすと…

大雪の夜にりすの坊やの診察に出かけたねずみのお医者さん。途中でスクーターが止まってしまい冬眠中のカエルさんの家で眠ってしまった。翌朝りすさんの家に急いだが、坊や雪で冷やして治っていた。 絵を追っていくだけでも話の内容が理解できるようだ。 こ…

逃げ出したあまのじゃく

うりひめになりすましたあまのじゃくはカラスに正体を言い当てられて逃げ出した。俵に包まれて屋根裏に吊るされたうりひめは息を返して助かった。各地で語り継がれていた話には残酷な結末もあったようだが、温かい色調の絵と相まってこの終わり方に納得した…

アンデルセンと初山滋

幸薄い少女が可愛がってくれたおばあさんを思って天国に召される有名な話だ。色彩の美しい初山滋の絵が胸が締め付けられるような悲しみを癒やしてくれる。 こどものとも復刻版Aセット〈創刊号~50号〉 作者:M・フラック,アンデルセン,いぬい とみこ,グリム,ク…

愉快な仲間たち

お母さんが昼寝をしているすきにこっそり家の外へ出たうさぎのがらんぼーごろんぼーげろんぼは、牧場の外に住むいろいろな生き物と出会う。 楽しいこと、怖いことを経験して最後は眠ってしまったがお母さんと兄弟が迎えに来てくれた。 こどもの思いがこのう…

小さな機関車の気持ち

小さな汽車が石炭を運んで町ができ、小さな機関車が鉄やセメントを運んで発電所ができ、町や村に電気がついた。大きな機関車の登場で小さな機関車はまた石炭を運ぶだけになったが最後までやり遂げた。町の博物館に飾られて日本で一番古い機関車の歴史を語っ…

かくれみのとは?

てんぐかくれみのを着ると今で言う透明人間になれるのだろう。誰にも見られずにお城ヘ行ってお殿様のお饅頭を食べるのはいつの時代も子どもの夢だ。 かくれみのを燃やしてしまったひこいちが天狗の親子に追いかけられているのが表紙の絵で、最後のページがこ…

アザラシの故郷

日本の南極隊と一緒に南極ヘ行った赤ちゃんあざらのしろはウェデルあざらしの群れに出会い仲間になった。 大人になったしろは日本に帰る船を覚えていて泣きながら別れを告げた。 あざらしは南極から北の方へ分かれていったと言われていて南極だけに住むあざ…

ぞうのたまご

卵焼きの大好きな王さまが赤ちゃんが生まれたお祝いに国中の人をお城に呼んで卵焼きをご馳走するするため、大臣が象の卵を見つけに行くことになった。 卵から生まれる生き物も登場するが、作者のあとがきにあるように知識よりも絵の中で楽しむことが一番だ。…

ヤンとおうさましか

優しい目をした二匹の鹿と出会ったときからヤンは鹿に惹かれていたのだろう。鉄砲を撃つのを忘れて鹿が見えなくなるまで見送ったのだから。ヤンに追いつめたれた鹿もヤンには思いが通じると感じていたのかもしれない。 こどものとも復刻版Aセット〈創刊号~50…