手間ひまかけて作る

茹でた鰹を燻製にするために煙に燻す、外で冷やすを10回ほど繰り返す。更にカビ付け、外に干すを3回ぐらい繰り返す。こうして6ヶ月かかってできた鰹節だけでなく、茹で汁も骨もはらわたも油も全部使ってきたとは。これからは食べるときには鰹節に携わった人…

カラスの言い分

地区のごみ集積所ではカラス対策として蓋付きの大きな金網でできたボックスが置かれている。にも関わらず、網目の間やゴミで一杯になってできた蓋のすき間を狙ってやってくる。油断も隙もないと思っていたが、この木を読んでそうする事情があるのだと納得し…

共生社会

SDGs(持続可能な開発目標)とは最近流行りの言葉だか、自然界では遥か昔から営まれていた。 森の中のどんぐりの木と動物たちは共に生き残れるように知恵を絞ったのだ。今度は人間たちの番だが上手くいくだろうか。 どんぐり かいぎ (かがくのとも傑作集 どき…

米作り(稲刈り)

『みんなでたうえ』(菊池日出夫/さく)のその後。田植えに続いて当然稲刈りも田舎に家族で手伝いに行く。 今では、刈取り、脱穀だけでなく残った稲を粉砕して肥料として撒くところまで一台の機械で同時に行う。稲掛けの風景は姿を消した。稲掛けだけでなく家…

作って食べて遊んで

実が一杯に詰まったトウモロコシは美味しそうだ。しかも、トウモロコシの実はラーメンやサラダにも使える。さらにトウモロコシの葉とむいた皮でボールを作って遊ぶことができる。 とんとんとうもろこし (かがくのとも特製版) 作者:小宮山 洋夫 福音館書店 Am…

虫との共生

ラディッシュの葉っぱに付いた青虫を殺さないで箱で飼うという発想は思いつかなかった。しかもその葉っぱを青虫に分けてやるなんて。 大人にとって青虫は害虫だが、子どもたちにとっては蝶々の子どもなのだろう。 月刊予約・科学絵本 かがくのとも 254号 …

はちの不思議

「すを、ちいさな はちが だれにも おそわらないで つくるなんて、とっても ふしぎたね」(p15) 蜂に限らず生き物が当たり前のように命をつないでいくのは本当に不思議である。 とっくりばち (かがくのとも特製版) 作者:吉谷 昭憲 福音館書店 Amazon

それぞれの虫の事情

虫を家で飼ったことがないのでこの本で初めて知ったことが多かった。餌はもちろんのこと飼うための入れ物、中に入れる砂などが虫ごとに詳しく描かれていた。 ぼくのわたしのこんちゅうえん (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん) 作者:小林 俊樹 福音館書店…

庭に来る鳥たち

籠の中で鳥を飼っている人は多いと思うが、庭に鳥の餌台を作る人は少ないだろう。餌台にやって来るすずめたちを毎日見ていると何羽かのすずめを見分けられるようになったそうだ。愛情も湧いてくるだろう。 『かがくのとも』263号(1991年2月) 『ぼくのいえの…

地下鉄の電気

地下鉄には乗ったことがあるという程度なので、パンダグラフから電気を取る電車とレールの側のもう一本のレールから電気を取る電車があることを初めて知った。 『かがくのとも』299号(1994年2月) 『はじめてのったちかてつでんしゃ』横溝英一/さく 福音館書店

メスの蚊

蚊が人を刺すのは理由がある。お腹の中の卵を育てるためにメスの蚊は人間や動物の血が必要なのだ。卵を生むための最適な場所をあちこち探すメスの蚊に親近感を覚えた。 やぶかのはなし (かがくのとも傑作集 どきどきしぜん) 作者:栗原 毅 福音館書店 Amazon

ダンボールの使い道

ダンボールで作る怪獣や機関車など子どもたちと一緒に楽しめるおもちゃよりも最後のページに載っていた実用的お出かけ椅子に目が向いた。震災のときに役立ちそうだ。 『かがくのとも』298号(1994年1月) 『だんボールでつくろう』よしだきみまろ/さく 福音館…

ほわほわぽわ~ん

ストロー以外にもレンコン、泡だて器、サンダル、手でもシャボン玉が出来る。シャボン玉のおもちゃよりも面白そうだ。シャボン玉液を作るのは少々難しそうだ。 杉山きょうだいの しゃぼんだまとあそぼう (かがくのとも傑作集 わいわい・あそび) 福音館書店 A…

広がる味

味覚(塩味甘味酸味苦味)の話だと思ったら、食事、食品、料理、匂いと幅広いテーマの話だった。最後のページで男性陣(父親)が料理して女性陣(母親)が食べるバーベキューの絵が一番印象に残った。女性たちにとって食べ物が美味しかったのは青空の下で空気が美…

秘密って何?

トマトにはちょっと青臭い独特の匂いがあるが、それが茎などから生えている毛から出ているとは知らなかった。しかもそれは虫の嫌いな匂いだとは。私はトマトの香りをかぐと夏を感じるのだが。 トマトのひみつ (かがくのとも絵本) 作者:山口 進 福音館書店 Am…

愛された木

都会のお屋敷にある樹齢103年の大きな木が切られることになった。切られた木からは多くの人たちによって様々な作品が生まれた。この木を知っていた人たちによって計画された。 いっぽんの木 月刊かがくのとも 1994/6 作者:土岐小百合,土田ヒロミ 福音館書店 …

森という空間

巻末にネイチャーゲーム研究所からこの本に出てくる遊びについて解説が書かれていた。確かに子どもたちが自然と触れ合う貴重な機会になるだろう。 あそぼうよ! もりのなかで ネイチャーゲームのえほん 作者:松竹 いね子 文 藤枝 つう 絵 監修 降旗信一 Amaz…

葉と実で遊ぶ

『はるまつり』の秋編。葉っぱと木の実を使う秋のお店屋さんごっこも楽しそうだ。紅葉した葉っぱは色鮮やかでアクセサリーも作れる。実りの秋で畑の残り野菜もお店屋さんで大活躍だ。 月刊かがくのとも 1995年09月号 ひらひら ころころ あきまつり くさばな…

毛虫のウンチ

青虫、毛虫は嫌いというより苦手で触りたくない。この女の子のようにキャベツの青虫を友だちと言ったり、尺取り虫を腕に乗せたりするのは考えられない。大人の手のひらにやっと乗るぐらいの大きな毛虫が黒っぽい緑色の粒の糞をするなんて初めて知った。 いも…

雪の恵み

大雪のニュースを聞くと真っ先に雪下ろしを思い浮かべる。雪の少ない地方に住む私にとってもその過酷さが想像できるので、雪は厄介なものだと思っていた。 長く寒い冬に供えて準備をして、その冬を楽しんでこれた人たちは、雪解け水が田んぼを潤すことを知っ…

至れり尽くせり

よしのぼりのオスはメスに卵を産んでもらうために巣穴を掘り、メスが卵を産んだら卵を守り世話をする。メスは卵を産みっぱなしで、オスが育てるのだ。 ここに少子化対策のヒントがあるように思う。 『かがくのとも』255号(1990年6月) 『よしのぼりのぼうけん…

海洋生物

磯遊びをしたことがない私はイソギンチャクなど有名どころの生き物しか知らない。海で生きる生物の多様性は計り知れない。 月刊予約・科学絵本「かがくのとも」通巻245号 海の中 のぞいた Amazon

くるくる回る

かざぐるまにこれ程の種類があるとは思わなかった。最後にそれぞれの型があるのでそれを切り取って実際に作ることができる。 風力発電の風車もかざぐるまの仲間だ。 『かがくのとも』323号(1996年2月) 『かざぐるまのくに』 百木一朗/構成・文 永田智子/絵 …

声に出して読む

音読は脳の活性化に効果があるらしい。重ね言葉やそっくり言葉など口を動かすと同時に頭を働かせなければならない。出てくる言葉が面白いので音読のテキストに相応しい。 ここんぷいぷい―創作ことばあそび絵本 (かがくのとも傑作集 わいわいあそび) 作者:織…

風邪は万病の元

「毛利子来」という名前が懐かしい。『赤ちゃんのいる暮らし』を始めとする著書は30年以上前の子育てのバイブルだった。子育てに不安だらけの親を安心させた。 お母さんが仕事を休めずお父さんに病気の子どもを頼むシーンがあるが、二人の短い会話が自然体で…

天気予報

以前はテレビのお天気ニュースで明日の天気を知った。今はそれがスマホに取って代わった。気象予報士というプロの見立てだから間違いないだろう。 しかし、この本を読むと実際の空を見続けてきた先人たちの見立ても決して侮れない。 私はといえば、空を見上…

遊びの原点

お父さんに限らず保育には男性保育者が必要なのかもしれない。子どもが全身でぶつかっていって受け止めることができる人。体力勝負なので、女性保育者でも可能ではあるが。 あそぼうあそぼうおとうさん (かがくのとも傑作集―わいわいあそび) 作者:浜田 桂子 …

花遊び

花かんむりや花占いぐらいは思いつくが花、香水、花人形、笛…と子どもたちの花屋さんは幅広い。 おばあちゃん先生のかこ先生、おねえさん先生のももこ先生の園児15人どんぐり保育園は楽しそうだ。 うーらうらら はるまつり―くさばなおみせやさんごっこ (かが…

御殿の最後

キツツキがくちばしで掘った木の穴(ごてん)は、次々とその住人が追い出された。年月を経て古い木は朽ちていき、みつばちを追い出したくまが頭を穴に突っ込んだら木はたちまちバラバラに砕けてしまった。 次はどの動物が穴を狙っているのだろうかと想像しなが…

親になる

自分の子どもであっても誰もがその子の親になれるわけではない。自分の子どもでなくても誰もがその子の親になることができる。たとえそれが一時のことであっても。 彼は最後に「うまそう」を手放して生みの親の元へ返した。彼は親になったのだ。親とは子ども…