外の世界

ピーは見物人を乗せて港の中を回る遊覧船。港に入ってきた外国船の話を聞いて港の外ヘ出かけた。見渡す限りの青い海で夢中で波を滑っていると、一転海は嵐になってピーは波の谷へ突き落とされた。巡視船に助けられて港へ戻ったピー。港の中がいいと思えたのは外の世界を知ったからだ。

 

こどものとも 心のかてを与える「母の友」(復刻版)』30号(1958年9月)

『ピー、うみへいく』瀬田貞二/作 山本忠敬/画 福音館書店