それぞれの役割

つくしは頭から胞子を出して新しい場所に仲間を増やす。つくしが枯れるとすぎが伸びてきて陽の光を浴びて栄養を根っこに送り続ける。すぎなが枯れると根っこのあちこちでつくしが生まれてくる。同じ根っこのつくしとすぎなはそれぞれの役割を担って生きている。

 

『かがくのとも』300号(1994年3月)