険しかったテオの表情が4匹に助け出されてから穏やかになっている。

最初はこうした優しい人だったのかもしれない。

親切なリサと結婚したのだから。

聖書の教え

神さまが姿を変えて現れるというのは、日本においてもそういう教えがあるが、聖書とは少し異なるのかもしれない。

「わたしのきょうだいである　ちいさきもののひとりにしたことは　すなわち　わたしに　したことである」(最後のページにある聖書のことば)

雪の女王とは？

タイトルにもなっている雪の女王だが、登場するのは序盤の一回でカイを雪の女王の城へ連れて行く場面だけだ。

これはカイを救う旅をしたゲルダのお話である。

最後はくまの一家と女の子が仲良くなるのかと思ったがそうはならず、女の子は二度とくまの家へ行かなかったとのこと。

これはイギリス民話ならではなのか。

この本にあるように、悪いお妃は熱い鉄の靴を履かされ死ぬまで踊り続けたという結末はよく知られている。

ワッツの絵は色使いが細やかである。

きっと心優しく働き者で腕の良いくつやだったのだろう。貧しくなったのは運が悪かったからかもしれない。そうした人を天は見ていてくれた。

絵本の色合いが暖かさを運んでくる。

赤ずきんのお母さんはオオカミのことは何も注意しなかった。まさか人を食べるとは思わなっかのだろう。

オオカミがお腹いっぱいになっておばあさんのベッドでいびきをかいて眠り込んだのが運の尽きだった。