2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

安全なところ

この本にある『しぜんのままで、やすらかなところ』というタイトルのセンダックの意味するところは、訳者今江祥智の後書きで判明したか それは、ポール・エリュアールの詩集『平和の顔』の冒頭の一篇から来るものだった。 ピース メディア: 大型本

しあわせの基準

これは、日本の昔話『わらしべ長者』の逆バージョンだ。わらしべ長者では、貧しい男がお金持ちの娘婿になったが、ハンスは金塊を手放したばかりか最後は何もなくなった。 それでも自分が一番幸せだと思ったハンスは、幸せになる方法を知っている。 『クリス…

グリム童話の教え

狼の末路が『赤ずきん』と似ているが、他にも類似箇所が多くそれが気になった。 七匹目のこやぎが見つからなかったのは、こやぎの機転というよりは運が良かったのか。赤ずきんも運良く漁師が通りかかった。 どちらも言いたいことは同じなので仕方がない。 お…

深い色合いの白雪姫

最初のページに登場する雪の上の真っ赤な血のしずくがこれから起こる不幸を予見しているようだ。 今までの七人の小人のイメージを覆すような小人たちだが、この絵本では妙に馴染んでいる。 ラストは著者によって変更されているが、白雪姫が王子と結婚して幸…

おりてよorのせてって

タイトルが異なるが同じ絵本である。訳者はそれぞれ、たわらまちさんと長田弘さんで内容の訳文には大きな違いはない。 並べて見ると色具合は微妙に異なる。 たわらまちさんが後書きで述べているが、私も読み始めてすぐにノアの方舟を思い浮かべた。 そうだと…

あひる

今回はお風呂での出来事。空想の世界にあひるが登場するするのはなぜ?と思っていたら、最後のページで明らかに。現実と空想の世界を結びつける道具だった。 もうおふろからあがったら、シャーリー 作者:ジョン バーニンガム メディア: 大型本

逃避

親や先生がくどくど話しているときに、空想の世界に逃避できるのは子ともたちの特権だ。 なみにきをつけて、シャーリー (ほるぷ海外秀作絵本) 作者:ジョン バーニンガム 発売日: 2004/07/01 メディア: 単行本

泥だらけになって

文字が大きくて読みやすかった。 最初は勝手なことを行っていたが、全員で力を合わせぬかるみを脱出。家に帰って池で泳いでさっぱりしただろう。 ガンピーさんのドライブ 作者:ジョン・バーニンガム 発売日: 1978/04/01 メディア: 単行本

花の香り

草花の知識がない私は、ルピナスが甘い香りのする花の名だとは知らなかった。 ロベルトが連れてきてくれた個性的な二人とは大変な一日を過ごしたのだから仲良くなったであろう。 お友だちのほしかったルピナスさん (大型絵本) 作者:ビネッテ・シュレーダー …

おしゃれなわに

わにの店って何だろう?ペットショップかなと思って読んでいくと、わにの皮で作った鞄や靴のお店だった。 店の売り子を飲み込んだのは衝撃だったが、彼女のしゃれた品を持ち帰ったため、ナイルのわにがおしゃれになったという結末は絵と同様にシュールだった…

色使い

アンデルセンの白鳥の話を読んだのはこの本が初めてだった。マーシャ・ブラウンの抑えめの色調が幻想的な雰囲気が物語に似合っていた。 白鳥 (世界傑作童話シリーズ) 作者:ハンス・クリスチャン アンデルセン 発売日: 1967/03/01 メディア: 大型本

灰むすめ

『三びきやぎのがらがらどん』の作者マーシャ・ブラウンのシンデレラ。続けて2夜も舞踏会に行ったことは初耳だ。かぼちゃを馬車にした以外にも、トカゲにも魔法をかけていた。巷間知られている話よりも詳しく作り込められていた。 シンデレラ―ちいさいガラス…

カラスが学んだこと

自ら望んで鳥かごに入ったカラスが、不自由な鳥かごを出ることができた理由を知っていばりんぼうのカラスではなくなった。 いばりんぼうのカラス (大型絵本) 作者:バーナディット ワッツ 発売日: 1988/05/26 メディア: 大型本

イソップの絵本

イソップの絵本から想像して父さんキツネが子どもに聞かせる話は、イソップの話とは全く異なり奇妙キテレツだ。 だが、絵を見ていると次第にそうとも読めるから不思議である。 これもイソップの話だったのかと改めて気付かされた話もあった。 きつねがひろっ…

おうちの周りの風景

家族が何代にも渡って住み続けた家は、今では空き家になっている。周りの風景は変わっていないのに。 ちいさいおうちは、縁のある人に住んでもらえてラッキーだった。 ちいさいおうち (岩波の子どもの本) 作者:バージニア・リー・バートン 発売日: 1954/04/1…

まっくろないろ

暗闇にまぎれてにいさんたちを助けることができたまっくろネリノ。黒だってきれいな色だ。 まっくろネリノ (世界の絵本) 作者:ヘルガ=ガルラー メディア: 単行本

サンタクロースの住む世界

サンタクロースはファンタジーの世界に住む住人で、子どもたちと話ができる大人なのだ。 サンタ・クロースからの手紙 (評論社の児童図書館・絵本の部屋) 作者:J.R.R.トールキン メディア: 大型本

全てがクリスマス

音楽を中心にクリスマスの楽しみ方が詰まった一冊。クリスマス前に読んでみよう。 クリスマスはスゴイ!! 作者:月刊『音楽広場』編集部 メディア: 楽譜

クリスマス豆知識

スウェーデンとフィンランドにあるサンタクロースの家、真夏のオーストラリアや華やかなニューヨークを実際に訪ねてクリスマスにまつわる情報を伝えてくれる。写真や絵が多いので読んでいて楽しい。 クリスマス・クリスマス (たくさんのふしぎ傑作集) 作者:…

世界の国のクリスマス

欧米と一口に言っても、それぞれの国によってクリスマスの行事や語り継がれている話は異なることをこの本で知った。 日本についての記述もあったが、短い説明にも関わらず全てを言い表していた。 メリークリスマス ―世界の子どものクリスマス 作者:R・B・…

春の準備

クリスマスの仕事が終わったら、サンタさんは春がくる種を土の中深いところに星くずを入れてまいてくれていたのだ。 サンタクロースのすてきな道具の絵本 メディア: 大型本

子どもの疑問

クラスのみんなは、「実はサンタさんは…」と言っているのだろう。あれこれ聞いて納得して眠りについたのだろうか。 サンタクロースは子どもを喜ばせるのが楽しみで、子どもが幸せなときはみんなが幸せ…おとうさんのこの言葉に納得しただろう。 サンタクロー…

心やさしいサンタさん

どんなことも前向きにとらえて受け止めてくれるサンタさん。サンタクロースはプレゼントをくれるだけではないのだ。 サンタさんへ12のプレゼント! 作者:マウリ クンナス 発売日: 1988/09/01 メディア: 大型本

サンタクロースの村

子どもたちへのプレゼントは、サンタクロースと一緒に暮らす小人たちの手作りだった。 そして、小人たちの力を借りて世界中の子どもたちにプレゼントを渡していた。 サンタクロースと小人たち (マウリ・クンナスの絵本) 作者:マウリ=クンナス メディア: 大型…

トナカイのお礼

確かにゾウやカンガルー、イノシシがサンタクロースのソリを引くのは似合わない。 ハスキー犬は南極でそりを引くイメージがあるが、大空を駆け抜けるのであれば、やはりトナカイが一番だ。 となかいはなぜサンタのそりをひく? (大型絵本) 作者:モー プライス…

守護天使

最後のページにある江國香織さんの解説で、この絵本の天使は特定の誰かを守る個人的な天使であることがわかった。 家の隣にある木の幹に住んでいるので、何でもお見通しなのだろう。 天使のクリスマス 作者:ピーター・コリントン 発売日: 1990/11/01 メディ…

パソコンを使うサンタさん

この絵本の出版は1986年、発行所は日本ソフトバンク。当時は、パソコン通信は最先端の技術でファクシミリも通信に欠かせない技術だったのだろう。 今だったら、ツイッターやインスタグラムを使って情報交換するサンタさんが現れるかもしれない。 『サンタぼ…

みんなでクリスマス

さとうわきこさんの絵本なので、最後は出会った動物や拾ったおもちゃで一杯になるのだろうと予想していたが、何と自宅に帰ったらすでに大勢の仲間が待っていた。 きのいいサンタ (絵本のおくりもの) 作者:さとう わきこ メディア: 単行本

イエスの誕生

マリア、ヨセフ、3人の賢者が登場するイエス誕生の話は何となく知ってはいたが、この絵本を読んでよくわかった。 クリスマスのものがたり (世界傑作絵本シリーズ) 作者:フェリクス・ホフマン 発売日: 1975/10/10 メディア: 大型本

もう一つのクリスマス

貧しい人たちにとってクリスマスは何ももたらさない。普段と何ら変わらない。 それは、100年前も今も変わらない。楽しい華やかなクリスマスは、本当はほんの一握りかもしれない。 クリスマスの絵本 (評論社の児童図書館・絵本の部屋) 作者:スベン・オットー …