2024-01-01から1年間の記事一覧
歴史を重んじるがそこに留まることなく新しいことにも挑戦する。それが人々を引き付けてやまない理由であろう。この本が出版されて30年目の今年(2024)の夏、パリのさらなる進化を世界中の人が知ることになるだろう。 月刊 たくさんのふしぎ パリ建築たんけ…
歴史を重んじるがそこに留まることなく新しいことにも挑戦する。それが人々を引き付けてやまない理由であろう。この本が出版されて30年目の今年(2024)の夏、パリのさらなる進化を世界中の人が知ることになるだろう。 月刊 たくさんのふしぎ パリ建築たんけ…
中国の龍は皇帝を守ると同時に皇帝のしるしでもあった。一方西洋では龍は悪者として聖者に踏みつけられ退治されている。しかし、イギリスでは霊の力を持つ聖なる動物とされている。日本の祇園祭の山鉾は悪霊を追い出すための龍が描かれている。 どの龍であれ…
「南フランスのジプシーたちは、他人とはフランス語で家族の間ではスペイン語で話すんだ」(p6) この言葉にはこの一家の旅の歴史が刻まれていたことを後の頁で知った。(p28) エルサレムから追放された聖女ではなく、彼女たちに付いてきたエジプト人の召使…
人は大昔から様々な装置を発明して海の中に入っていった。海の中の世界を知りたいという好奇心だけでなく、海が地球の生き物たちの故郷であることを本能的に知っていたからかもしれない。 月刊 たくさんのふしぎ 海はもうひとつの宇宙 1995年 08月号(第125…
北海道えりも町百人浜のクロマツの林のおかげで昆布やサケ、マスが育っている。気仙沼のカキの養殖には20km離れた室根山の森が欠かせない。その林や森を育ててきたのは漁師さんたちだった。 たくさんのふしぎ1996年3月号 森をそだてる漁師の話 Amazon
この村では家でココヤシの実からヤシ油を作る。絞りかすは池の魚のエサになり、ヤシの殻はかまどの燃料になる。無駄な物は一切出ない。目の見えなくなったおじいさんもホウキ作りの名人として村の一員として暮らしている。私たちが声高に唱えているSDGsがま…
りんごの花のめしべには他の品種のおしべの花粉がつかなければ実にならない。ふじの木になったのはふじの実だが、ふじの種から芽生えるりんごの木はふじではない新しい品種だそうだ。初めて知った。 『たくさんのふしぎ』第115号(1994年10月) 福音書書店 …
冬眠するねずみのヤマネは昼間も寝ている夜行性動物だ。冬眠中は体温を0度近くまで下げ心臓の動きを十分の一にしてエネルギーを使わないようにしている。学習能力もあってお互いに気持ちを伝えることができるらしい。 ヤマネはねぼすけ (たくさんのふしぎ傑…
海は国と国を隔てるものだと思っていたが、国と国をつなぐものだった。外国からだけでなく森や川、遠い島、海の底からもあらゆる物が浜辺に打ち上げられる。昔は流木は海沿いの人々にとっては薪として大事に使われていた。流れ着いたプラスチックのゴミは巡…
人間の手が入っていない森は、わずかな栄養分も無駄にしない循環型社会である。一生を終えたサケが流れてくる川にはクマが集まって来るが、餌が豊富な森では人を襲うことはないだろう。 森へ (たくさんのふしぎ傑作集) 作者:星野 道夫 株式会社 福音館書店 A…
確かに別世界だ。蜂のトゲ、クモの体も顕微鏡を通して見ると全く違ったものに見える。同じものは一つもない。何かしら図案のようにも見える。不思議な世界に見入ってしまった。 月刊たくさんのふしぎ 1991年12月号 ミクロの世界 作者:田中敬一 福音館書店 Am…
壁は外からの侵入を防ぐ役目があるが、中の人びとを閉じ込めてしまうこともある。心の壁も時には自分を守るために必要だ。 ベルリンの壁は壊されたが、ガザ地区の壁が新たに造られた。ゲットーの壁の悲しみを知る国によって。 月刊たくさんのふしぎ 1994年09…
人間だけが他の動物のミルクを飲む。母親が子どもに飲ませているのだから栄養価が高いことを知っていたのだろうか。ミルクからヨーグルト、バター、チーズを生み出したのは確かにミラクルだ。 月刊 たくさんのふしぎ みらくるミルク 1996年 02月号(第131号…
「となりの国」のベラウ(旧パラオ)、ロシア、韓国、チリ、中国、アメリアの子どもたちへのインタビュー、町の写真と彼らが描いた絵から成っている。ベラウ、ロシア、韓国、中国には今なお戦争(日本軍)の傷跡が残っている。「となりの国」だから攻め入っ…
日本の動物園で見かけるアルパカは、ペルーのアンデス山脈に住む人びとにとっては生活の糧である。30年以上前とはいえ、日本の私たちとはあまりにも異なる牧畜民の生活である。絵や写真のおかげで思わず引き込まれてしまった。 月刊 たくさんのふしぎ アンデ…
鳥のように大空を飛びたいいう思いが時代とともに人びとに引き継がれてきた。そして、それが今では空のはるか上の宇宙にまで広がっている。 月刊 たくさんのふしぎ 太平洋横断ぼうけん飛行 1994年 07月号(第112号) [雑誌] 絵本の家 Amazon
海底の岩に生えている花や草のような生き物は動物だということに考えが及ばなかった。小さな生き物たちは知恵を絞って工夫して生きていた。 月刊 たくさんのふしぎ 海は大きな玉手箱 1993年 08月号(第101号) [雑誌] moviestock2 Amazon
文字だけで書かれていたら手に取らなかったであろう。佐々木マキさんのイラストや漫画のような手法で楽しく読めた。壮大な宇宙とこのちっぽけな私がつながっているのは何とも不思議な気がする。 宇宙のつくりかた (月刊たくさんのふしぎ1992年10月号) 作者:…
この舞台から下りるときのことを頭の片隅に想う年齢になった。前世や来世を信じているわけではないが、『また会えるよ…100年たったら』と鳥がライオンに残した言葉は心に染み入る。そして、彼らは何度も姿を変えて出会うことができた。 100年たったら 作者:…
人間盆栽の姿でリヤカーに盆栽を積んで東海道を歩くのは確かに冒険だ。各宿場でプレゼントした盆栽はあまり登場しないが、盆栽が好きでたまらないことは十分伝わった。 ぼくは盆栽 (月刊たくさんのふしぎ1995年9月号)第126号 作者:沼田元氣 福音館書店 Amazon