多様性を求めて

今や「ダイバーシティ」というワードが至るところで見受けられる。40年ほど前に刊行されたこの絵本は時代を先取りした内容が語られている。

この時40億人だった人口は今や78億人と2倍近く増えている。

世界中で多様性が尊重されるための課題は多い。

 

せかいのひとびと (児童図書館・絵本の部屋)
 

 

色の三原則

原著のタイトルは、『The Great Blueness and Other Predicaments』。google訳「偉大な青みと他の苦境」

これを『いろいろへんないろのはじまり』と訳したのは秀逸である。

 

いろいろへんないろのはじまり

いろいろへんないろのはじまり

 

 

奇跡の石

最後はどうやって元に戻るのだろうと思って読んでいたが、子を思う親の気持ちが奇跡を呼び寄せた。願いが叶う魔法の石を持っていても、望んでいたのは普段どおりの生活だった。

 

 

 

ぐらぐらした歯

ここでは、抜けた乳歯は枕の下に入れておいて何か願い事をするらしい。

私も小さいとき、抜けた下の乳歯は屋根に投げる(上の歯は床の下)と聞いたことがあるから、乳歯が抜けるのは、どこの国でも子どもにとって大きな出来事なのだろう。

 

海べのあさ (大型絵本)

海べのあさ (大型絵本)

 

 

ヒナギクの気持ち

隣の芝生は青い。誰だって他人のものはよく見える。

元のおじいさんの庭に戻れて良かった。寝る前にもう一度花を開いてありがとうと言ったヒナギクの気持ちが身に染みる。

 

おじいさんの小さな庭

おじいさんの小さな庭