春のスープ

たんぽぽ入の豆スープは春の味がするとおおばあちゃん。にんじんスープを味見してすっかりカラッポになってしまったけれど、お鍋のアドバイスに従って春のスープができてよかった。 『こどものとも』486号1995年3月 おなべおなべ にえたかな? (こどものとも…

お正月の準備

年末に祖父母の家に帰省してお正月の準備をする一家。障子を張り替え大掃除をして、一家総出の餅つき、大晦日の買い出しにおせち料理作り、しめ縄を飾って、年越し蕎麦を頂いてからのお寺参りの除夜の鐘。お正月に新しい服を着るというのも懐かしい。 『こど…

サイコロの目

お正月に引いたおみくじでねずみの世界に行っていたずらこおにを捕まえることになったゆうたとあきこの姉弟。いたずらこおには除夜の鐘で消えるはずだった人間にくっついている悪いこと。 羽つき、コマ回し、獅子舞などのお正月の行事がねずみの世界で描かれ…

曲り道

日暮れの町の曲り道を曲がると、大きなガマ、迷い電車、えんとつ男、いちばん星、ブランコこぐ人など私の想像を遥かに超える物や人に出会うことができるようだ。 『こどものとも』417号(1990年12月) まがればまがりみち (こどものとも傑作集) 作者:洋介, …

アフリカで生まれたクロ

アフリカでムフおじさんとコブラ退治をしたシェパードのクロは今はおじいちゃんの住む小金井町で暮らしている。 わたしとクロが季節を楽しむ様子をムフおじさんへの手紙に書いた。 『こどものとも』423号(1991年6月) 『クロてがみかこう』木葉井悦子/さく …

「びゆやおとおし」のまほう

親指に塩をほんの少しなめると大きくなったり小さくなったりする。朝ごはんのゆで卵の魔法で小さくなったゆうこはスズメのように空を飛ぶことができた。 『こどものとも 年中向き』1988年6月号 ゆうこのあさごはん (こどものとも絵本) 作者:やまわきゆりこ …

レールのないところ

市電が雷にうたれて燃え落ちたが、広々とした星の間を走れるのだから願いは叶ったのだろう。 『こどものとも』426号(1991年9月) しでんとたまご (特製版) 作者:川崎洋 福音館書店 Amazon

動物たちの守り神コケーナ

アンデス地方では動物は単なる家畜ではなく人間と共に生きていく仲間なのだ。コケーナは、飼っているやぎのくろだけでなくリャマの子どもにも優しいチャンゴの願いを聞き入れてくれた。 コケーナとであったチャンゴ こどものとも406号 作者:やなぎ けいこ…

3月のような若者

冬が長くて厳しい地域では春は光輝く季節なのだろう。春の月の精は美しい若者たちで、マルーシカは3月のように美しい若者と結婚して幸せに暮らした。 こどものとも 年中向き 1998年12月号 12のつきのおくりもの Amazon

がっかりワシカ

木の上で見つけた卵がひなになるのを待って、更に小鳥になるのを待って食べようとしたワシカ。結末は読み手が予想した通りになった。 よくばりワシカ ラトビア民話 こどものとも 387号 作者:内田莉莎子 福音館書店 Amazon

早起きスーザ?

首にかけていた鈴の音とスーザが被せたぼうしとエプロンを頼りにもうすぐ赤ちゃんが生まれるダリヤを探すスーザ。小屋の中でスーザと2匹の赤ちゃんを見つけたスーザはさぞかし安心しただろう。疲れて早寝だったとしても、ねぼすけのままだったに違いない。 …

赤いペンキと赤い布

働いて貯めたお金を自分の欲しい物には使わず、町で赤いペンキと赤い布を買ったスーザ。捨ててあった古い椅子を赤いペンキで塗り、赤い布で座布団を縫ったのはマリアおばさんの誕生日へのプレゼントのためだった。 『こどものとも』419号(1991件2月) ねぼ…

大人ができること

安心安全な世の中を作るのは大人の役目で大人ができることも考えていきたい。 あんしんえほん: はじめての「よのなかルールブック」 日本図書センター Amazon

優先順位

全部で44ある「おやくそく」をすべて守るのは大人の私でも難しいかもしれない。 おやくそくえほん: はじめての「よのなかルールブック」 日本図書センター Amazon

未来の姿

平和であれば1年後の自分を自由に思い描くことができる。 戦争ともなれば1年後はおろか明日自分が生きているかどうかさえわからない。 戦争は未来の自分を奪っていく。 へいわとせんそう 作者:しゅんたろう, たにかわ ブロンズ新社 Amazon

インドの汽車

停車した駅で水を組みに行ったために汽車に乗り遅れたビニ。心細く眠れない一夜を過ごしたが朝一番でおとうさんがビニのマフラーを抱えて迎えに来てくれた。 いつの頃かは不明だが、インドの汽車と駅の様子が描かれている。 きしゃにのったビニ こどものとも…

お地蔵さま

子どもを取られる悲しみは人もカラスも変わりない。黒いカラスの慟哭を赤を貴重とした色で表現されていて胸を打つ。 お地蔵さまはよいちの願いだけでなくカラスの願いも叶えてくれた。 『こどものとも』399号(1989年6月) 『からすじぞう』たじまゆきひこ/作…

二人の小僧さん

やんちゃな小僧さんと利口な小僧さんは沖縄の民話にも登場する。利口な小僧さんが知恵と機転を利かせて二人とも鬼の住む島から逃げ出せた。 何と言っても、鬼の「いきばり」を持ち出したことがすごい。 沖縄民話 おにとアンカンぼうず こどものとも 403号 作…

落とし物回収

落としたおもちゃのトラックを届けてくれた人、黄色いシャツの坊や、にんじん、きゅうり、りんごの落とし主、交番に届けたリボンの持ち主…ページをあちこちめくりながら楽しく見つけることができた。 『こどものとも/年中向き』1988年4月 おっと おとしもの …

明日は晴れ

青い空に次々と形を変える白い雲から花びら模様のカーテンのような夕焼けに変わっていくってコントラストが鮮やかで眩しい。 『こどものとも』440号(1992年11月) あしたてんきになあれ (こどものとも700号記念コレクション20) 作者:荒川 薫 福音館書店 Ama…

生き続けるロボット

ロボットの国を生き返らせるために自分の体に使われている部品を差し出すゼンマイで動く旧式のロボット。ゼンマイのネジもルネのおもちゃのロボットで生き続ける。 『こどものとも』418号(1991年1月) ロボットのくにSOS (こどものとも傑作集) 作者:たむら …

春はお正月?

長い冬の冬眠から覚めたくまたちにとって春はお正月に違いない。春に生えるよもぎで作ったよもぎ餅はおせち料理になるのだろう。これを食べればくまは一年中元気に暮らせるのだとくまたちが踊って歌っている。 つみくさにいったら (月刊こどものとも 1991年3…

もう一つの世界

おばあちゃんの家の物置にあったお父さんの椅子はタッくんをもう一つの世界へ連れて行ってくれた。お父さんも子どもの頃行ったことのあるもう一つの世界へ。 『こどものとも』424号(1991年7月) いすうまくん (こどものとも700号記念コレクション20) 作者:…

くまのお医者さん

くま先生の言うとおりにくま式うがいをして、くま先生の舌でおでこをなめられて、布団で包まれて息を吹きかけられて眠りについたケン。風邪が治って良かった。 『こどものとも』395号(1989年2月) ぼくびょうきじゃないよ (こどものとも傑作集) 作者:角野 …

子どもと動物

アジアの子どもたちにとって動物は単なるペットではない。共に暮らす仲間であり生活の一部でもある。生まれたときから一緒にいるので空気のような存在なのかもしれない。 『こどものとも』455号(1994年2月) いつも いっしょ どうぶつとくらす アジアのこど…

コンドルの正体

南米ペルーではコンドルは家畜を襲う害鳥とみなされているようだ。若者に姿を変えて若い娘を誘拐して最後は娘の親に熱湯をかけられて殺されるのだから、どれほど嫌われているのか。 『こどものとも』413号(1990年8月) マリアとコンドル―ペルーの民話 (こど…

父さんの仕事姿

代々続く花火屋さんに生まれたペレに仕事を手伝わせようと考えた父さん。手伝いよりも遊びたいペレだが、父さんの仕事ぶりと空に輝く花火を見て成長したようだ。 ペレのはなび(こどものとも絵本 476号) 作者:直江みちる 福音館書店 Amazon

スーザの優しさ

市場の隅の目立たない所にあるので売れなかったトマトがスーザの思いつきで完売した。毎朝寝坊していてもスーザはマリアおばさんがどれほど手をかけてトマトを育てたかを知っている。 ねぼすけスーザとあかいトマト (月刊こどものとも 1995年5月号) 作者:広…

森の仲間たち

春から夏、そして秋へと移ろう森の様子が歌(詩)と絵(版画)で表現されている。 こどものとも 1993年 10月号 もりのさんぽうた [雑誌] Amazon

弟はお兄ちゃんと一緒に遊んでほしい。兄は弟に邪魔されたくない。大げんかしたあとは疲れて二人とも眠ってしまう。ありふれた光景だが幸せを感じられる。 『こどものとも』411号(1990年6月 『たけし』 中西恵子/さく 福音館書店