ヤンとおうさましか

優しい目をした二匹の鹿と出会ったときからヤンは鹿に惹かれていたのだろう。鉄砲を撃つのを忘れて鹿が見えなくなるまで見送ったのだから。ヤンに追いつめたれた鹿もヤンには思いが通じると感じていたのかもしれない。

 

 

こどものとも 心のかてを与える「母の友」(復刻版)』第3号(1956年6月)

『おうさましかのものがたり』シートン/原作 内山賢次/訳 関英雄/案 松下紀久雄/画 福音館書店