小さな機関車の気持ち

小さな汽車が石炭を運んで町ができ、小さな機関車が鉄やセメントを運んで発電所ができ、町や村に電気がついた。大きな機関車の登場で小さな機関車はまた石炭を運ぶだけになったが最後までやり遂げた。町の博物館に飾られて日本で一番古い機関車の歴史を語ってくれるだろう。

 

 

こどものとも 心のかてを与える「母の友」(復刻版)』第7号(1956年10月)

『ちいさなきかんしゃ』鈴木晋一/作 竹山博/画 福音館書店